勘定科目とは、例えば、毎月支払う給与は「給与手当」、宅配便にかかった費用を「荷造運賃」というように、取引を同じ性格のもの同士分類することです。この分類方法には、法律で明確に定められているわけではありません。そのため、同じような取引でも会社によって科目が異なることがあります。例えば、事務用のコピー...
生命保険、損害保険等の保険契約に基づいて支払う代金です。保険契約の内容により、全額を費用とする事ができないものがあるため、保険証券によって保険の種類や受取人などを確認する必要があります。尚、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などの社会保険料は、通常「法定福利費」で処理するためこの勘定科目...
ソフトウエアを購入したときに使う勘定科目です。平成11年4月1日支出分より、取得価額10万円以上のコンピューターソフトは資産区分を減価償却資産(無形固定資産)とし、その耐用年数を、・販売用用原本 3年(複写して販売する場合)・開発研究用 3年 ・それ以外 5年で定額法により均等償...
営業外収益のうち、科目・金額ともに重要性の乏しいものを処理するための勘定科目です。独立した勘定科目を設けるまでもなく、また、金額も少額である場合等に用います。この勘定科目で処理される内容や基準は、会社によって異なります。 【例えば・・・】・代理店手数料収入・地代収入・特約店手数料収入・賃貸収...
商業簿記における原価計算の三分法のことです。何が「三分」法なのか? 「仕入」「売上」「繰越商品(期首商品棚卸高)」の三つの勘定科目を用いて「売上原価」を算出するから。
企業活動で発生した取引を勘定科目別にまとめ、残高が把握できるようにした帳簿です。簿記では仕訳帳と総勘定元帳の二つを「主要簿」といいます。総勘定元帳の数字を拾って一覧表にすれば、貸借対照表をつくることができます。
経理の一番基礎となる大切なものです。 経理のはじまりは、なにか取引等があったときにその取引内容を分類して、「勘定科目」を用いて、同じ種類のものにまとめて記録することです。 仕訳とは、こういう作業のことを言い、仕訳帳や伝票に仕訳を書いていきます。
仕入れた商品の品質不良、破損、納期の遅延等の理由による仕入代金の減少であり、仕入高から控除します。 この勘定科目を用いずに、仕入高から直接減額することもできます。
●定義将来発生する税金の前払い額をいう。●コメント会計上は費用に計上しても、税務上は損金とならない場合があります。この場合、税引前利益と税金費用との対応を図るため、将来する(であろう)税金の前払いを資産計上することがあります。この場合に使用される勘定科目が繰延税金資産です。なお、税効果会計を行って...
販売目的の商品や原材料の仕入・外注加工など、会社の主たる事業のために生じた代金の未払分です。サービス業の外注費などの未払金もこの勘定科目で処理します。 なお、現金取引の場合にはこの勘定科目は使用しません。
現金の支払時に具体的な金額が確定していない場合、一時的に「仮払金」勘定を使用します。後日金額が確定した時に、該当する勘定科目に振り替えます。 主に、従業員や役員が出張する際の旅費や、接待の際の概算額を支払うときに使用します。
現金の受け入れはあったものの相手勘定科目が確定していない場合に、一時的に「仮受金」勘定を使用します。後日確定したときに、該当する勘定科目に振り替えることになります。
Fixed Costともよばれます。操業度にかかわらず、一定額発生する費用のこと。 減価償却費、賃借料、人件費(給料)などが一般的です。 なお、固定費と対になって使用されるのは「変動費」です。 変動費は、操業度に比例して発生する費用で、直接材料費などが代表的です。 固定費と変動費への分解は、勘定科目...
借方側の勘定科目欄に記入した勘定の金額を、それぞれその勘定科目の貸方に一つ一つ個別に転記する方法です。
販売することを目的として自ら製造した物品をいいます。 主製品はもちろん、その過程で生じた副産物も含まれます。 製造業を営む企業において、期末に完成したものでまだ納品していない物品が、この勘定科目によって処理されます。
会社が支払うべきお金を、事業主が立て替えた際に使う勘定科目です。
営業外費用のうち、科目・金額ともに重要性の乏しいものを処理するための勘定科目です。独立した勘定科目を設けるほどでもなく、また、金額も少額である場合などは、この科目で処理します。雑損失に区分される内容や基準は、会社によって異なります。 たとえば次のような支払を処理するときに使用します。・科...
決算に必要な基礎資料を提供する役割をもち、複式簿記では欠くことのできない重要な帳簿です。 すべての取引を仕訳して日付順に記録する仕訳帳と、その記録に基づいて勘定科目ごとに記録・整理する総勘定元帳があります。
アルバイトやパートタイマー等の、臨時の従業員に対して支給する給与や手当。製造業で使われる勘定科目です。
銀行振込等の際にかかる事務手数料や、業務の遂行に関してさまざまな業務を第三者等に委託する際の手数料(税務を委託した場合の税理士報酬など)を処理するときに用いる勘定科目です。 同じ業務委託でも、製造業務を第三者に委託する場合は、「外注加工費」などを用いるのがふつうでです。 【たとえば】・登録...
減価償却費を固定資産から直接差し引かずに累積させて表示する方法をとった(間接法を用いた)際に、この勘定科目を用います。 この科目を用いると、計上した減価償却費の累計が一目瞭然でわかります。
特殊仕訳帳を使用すると、総勘定元帳にどこかで転記することが必要になります。 「合計転記」とは、週末、月末などに締め切り、一定期間ごとの合計額をそれぞれの勘定科目にまとめて総勘定元帳に転記する方法のことをいいます。
販売した商品や製品の品質上の欠陥、品違い、契約取消等による返品の際に使用します。売上高から控除します。 返品の件数が少ない場合等で、独立科目として「売上戻り高」を把握する必要がないときは、この勘定科目を使わずに売上高から直接減額する場合もあります。
「受取手形」は、商品等の販売代金や売掛金の回収などの営業取引で受け取った約束手形等です。 固定資産の売却や金銭の貸付に際して受け取った手形は「短期貸付金」等の勘定科目を使用します。 手形には約束手形と為替手形がありますが、会計処理上は区分しません。
「公租公課」ともいいます。公租は国税、地方税などの租税を指し、公課は国、地方公共団体から課せられる租税以外の賦課金や罰金などを指します。おおまかには会社が支払った税金のうち法人税、事業税、地方税、消費税を除く税金、罰金等はこの科目で計上します。 具体的な例●延滞税●印紙税●罰金●交通違反●固定資産...
消耗品費とは、手袋、タオルなど長い期間にわたって使うものではなく、繰り返して使用できないものや、1回かぎりで使いきってしまうようなものを扱う科目です。また事務机やパソコンなどのように、使うにつれて価値が減っていく資産を減価償却資産といいますが、減価償却資産のうち使用可能期間が 1年未満のもの又...
水道光熱費とは、事業で使用された水道代、電気代、ガス代や石油、灯油、重油などの費用です。ただし、製造部門で使用された水道代等については、製造原価として計上します。また、水道光熱費として計上するタイミングは、請求書の日付または支払を行った日付のどちらでも問題ありませんが、どちらかで決定したらその計...
会議の時に茶菓や弁当等を出したときにかかった経費のことを言います。会議に際して社内または通常会議を行う場所において、通常供与される昼食の程度を超えない飲食物等の費用とされていますが、社会通念上、あまりにも高額な費用を使った場合には、会議費とは認められず、交際費として計上する必要が生じてきます。...
会社が得意先や仕入先、また事業に関係のある人に対して接待を行ったり、贈り物をしたときに支払った費用のことを言います。この「事業に関係のある人」の中には、自分の会社の従業員や役員も含まれることになります。 交際費は、原則的には全額が損金としては認められず税金を計算する際の金額に加算することとな...
自社製品や商品の配送のための費用です。 具体的には、次のようなものがあてはまります。 ・トラック、鉄道、航空機、船舶などによる運賃 ・運送業者からの請求分の内、元払いにあたるもの ・宅配便の料金、郵便小包料金
ガソリン代、オイル代など車両の運営、維持、管理のために支払った費用です。この科目を用いず、ガソリン代は「旅費交通費」、オイル代は「消耗品」というように別の勘定科目を使うことも出来ます。 【例えば】・修理代(車両)・車庫証明費用・軽油代(車両)・車検費用・重油代(車両)・パンク修理(車両)・整...
企業活動を行っていく際には、役員や従業員はいろんなところへ出向きます。近隣はもちろん、遠くへ赴くこともあります。そうした経費をまとめて処理する勘定科目です。■旅費 通常は従業員や役員が会社の業務のために遠方へ出張した場合の経費を言います。実費支給でない定額支給などの場合は、旅費規程をきちんと定め...
販売するための商品の購入代金およびその商品に付随する費用は、この科目を使います。
得意先や見込客に対し、会社や商品についての関心を持たせたり、会社の商品やイメージを不特定多数の人に対し売り込むための費用です。 ただし、開業時に支払ったチラシ等は開業費として繰延資産となります。次のようなものが広告宣伝費に該当します。 広告媒体を使用したもの新聞・雑誌広告の費用、テレビ・ラジオ...
福利厚生費とは、会社が全従業員に一律に用いた費用のことをいいます。例えば、医療衛生、慰安、冠婚葬祭などのために用いた費用のことです。ただし、その内容や金額によっては、給与手当又は交際費と区分けしなければならないため、福利厚生費として計上するには、以下の内容に注意する必要があります。費用を支払った...
役員に定期的に支払う給与のことです。 税法上、この役員報酬は費用として計上できますが、株主総会で定めた報酬額よりも多く支払ったり、同様の業種や規模の会社と比べてはるかに多い額を支給していた場合には、費用として認められない場合があります。
パターン別解説1.プロバイダに入会するパターン勘定科目解説●初期費用通信費インターネットサービスプロバイダ(ISP)に加入した場合、初期費用などがかかることがありますが、これらの費用は、インターネットの接続という役務の提供を受けるために支出した費用と考えられることから、税務上、繰延資産(法人税法施...
立替金とは、役員や従業員、あるいは下請けなど外部の取引先や関連会社などが負担すべき経費などを一時的に立て替える場合に使う勘定科目です。厳密にいえば、仮払金は使用目的や使用金額が未定のまま概算で出金するもの(例、出張旅費の仮払い)で、立替金はどっちもはっきりしての支出、というところが異なります。立...
簿記の主要帳簿。貸借対照表を構成する勘定科目ごとに、それぞれの増減を記入し、残高を明らかにする帳簿のことです。 すべての勘定科目別に記入できるようにした帳簿を「総勘定元帳」といい、単独で「元帳」という言葉で出てくるときは、この総勘定元帳をさすことが多いようです。
会社の利益にかかる税金は、法人税、住民税、事業税です。「法人税等充当額」は、このうちの法人税と住民税の受け皿となる勘定科目です。
日々の取引を仕訳する際にこの「振替伝票」を起こします。この伝票はすべての取引(勘定科目)について使用することができます。もともと仕訳を起こすときには「仕訳帳」というものを利用していましたが、この仕訳帳だと毎日の仕訳を上から順に記入するので、前日の仕訳を書き忘れたときなど日にちの入れ替えができず、...