自己資本は、「資本の部」で、当期未処分利益も含まれます。貸借対照表の貸方が資本の調達源泉を表わし、借方がその運用形態を表わす、という見方があります。その調達源泉である貸方のうち、返済義務のないものが自己資本(資本の部)、返済義務のあるものが他人資本(負債の部)という区別です。
当期純利益÷自己資本。ROEともいわれる。ROEは、Return On Equityの略。自己資本に対して当期純利益を対応させることで、自己資本の収益性を判断する材料となる。自己資本利益率が大きいほど、自己資本の収益性は高く、自己資本利益率が小さいほど、自己資本の収益性は低いとされる。株主から預かった...
・自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100 総資本に占める自己資本の割合です。総資本は他人資本と自己資本から構成されますが、他人資本はいざというときには返済義務がありますし、金利負担もかかります。 このため、自己資本比率が高いほど安全性は高いとされます。 一般的に、長期間、業績が好...
中小企業(法人税法上では資本金1億円以下の法人ですが、定義はいろいろとあります)に限って適用される税制。財政基盤の強化や、自己資本の充実等のために、税制上さまざまな優遇施策がとられています。 毎年の税制改正で何かしら出てくる部分です。 中小企業庁のホームページに行くと、「中小企業税制45問45...
・長期固定比率(%)=固定資産÷(長期他人資本+自己資本)×100 固定資産を、長期他人資本と自己資本の合計値で除して計算する。安全性を検討する指標の一つです。 長期固定比率は、固定比率を補完する指標であるといわれます。 固定比率(固定資産÷自己資本)は、長期的に資金が拘束される...
固定比率(%)=固定資産/自己資本×100 会社の固定資産への投資の妥当性をみる指標です。 製造業では設備投資が自己資本の枠内で行われていることが望ましい(つまり100%以下)とされています。 設備投資資金は減価償却を経て回収されますが、非常に長期にわたるため、返済義務のある他人資本で設...
会社が集めたすべての資本(ビジネスをするための元手)です。 他人資本と自己資本とからなります。 他人資本とは、仕入債務、借入金、社債など、貸借対照表の「負債」の部に計上されるものの総称です。 これに対して自己資本とは、資本金、資本準備金、利益準備金、その他の剰余金など、「資本」の部に計上される...
会社が、資金を調達するのに必要となるコスト。会社は、少なくとも資本コスト以上の利益を生み出す活動をしなければなりません。 他人資本であれば、借入金の利子や社債利息などが資本コストを構成します。また、自己資本であれば、配当などの負担が資本コストを構成します。 総資本の構成割合を、他人資本と自己資...
・負債比率=負債÷自己資本×100(%) 負債の合計額を自己資本(資本の部)の合計額で除して求めます。他人資本への依存度を表わし、一般的に50%以下の水準が望ましいとされます。返済義務のある他人資本よりも、株主からの出資や内部留保である自己資本によって経営されるほうが、倒産リスクが低いからです。 ただし...
株主資本利益率のこと。Return on Equityの略。 企業が株主から預かった資本の運用結果・投資効率(ストック面での収益性)をあらわす数字です。 この数値が株主の判断基準に大きな影響を与えるため、証券市場対策としてROEを重視する上場企業は少なくありません。 ただし、増資ではなく借入金を増や...