ある人が他のある人に対して、財産のうえで「くれ」と請求できる権利。債権をもつ人や会社を「債権者」といいます。銀行から借入をしていれば、銀行が「債権者」ということです。
会社が保有する債権を貸借対照表から落として(これをオフバランスといいます)金融商品化し、流動可能な資産に転化すること。 流動化のための一つの方法(SPC方式)を示すと、1 まず資産をSPC(特定目的会社)に譲渡します。2 SPCはそれを裏づけに証券(債権流動化証券)を発行し、投資家に売却します...
受取手形および売掛金=販売活動によって得た債権の総称です。 信用販売を行っていれば、それによって現金ではなく売掛金や受取手形を入手することになりますが、このような販売によって生じた債権を売上債権と呼びます。 営業現場では、「売掛債権」という呼ばれかたをすることも少なくないようです。 対になって...
売上債権と売上高の割合から、代金回収の程度をみようとするもの。回転数が高いほど回収効率がよいということになります。 「受取勘定回転率」ともいいます。売上債権回転率(回)=売上高/(受取手形+売掛金+割引手形)
売上債権回転期間(ヶ月)=売上債権÷月間売上高 売上高の何ヶ月分の売上債権をもっているか、あるいは売上代金を何ヶ月で回収しているかを表す指標です。 もちろん短いにこしたことはありませんが、回収までの期間は業界によってまちまちで、一概に「何ヶ月が妥当」とはいえません。 むしろ売掛債権回転期...
与信限度ともいいます。得意先に対する掛け売上の限度額のことです。 際限なく商品を出荷した場合、不測の損害を被る可能性があるため、得意先の信用状況に応じて与信限度(いくらまで売ってよいか)を設定します。連鎖倒産、取り込み詐欺を予防する上でも有効です。 顧客の資本金、会社形態の種類、信用調査機関の...
disclosure 企業が株主や債権者に対して、経営内容を開示する制度。企業には法令によって様々な企業情報の開示が義務付けられています。 会計に限らず、「利害関係者に対する情報公開」の意味でも使われます。
外部から長期に使える資金を調達するために発行する会社の債権です。広く外部から資金を集めると言う点で、銀行からの長期借入金とは異なっているし、定められた年限(7年や10年)の間に分割して返済すると言う点では、株主から集めた資本金とも違います。※ 社債を引き受けてお金を出す人達の保護のために、種ゞの...
商法で認められた繰越資産。 社債を割引発行した際に、社債権者に償還する金額の総額が社債の募集によって得た実額を超える差額で、この場合には、社債の償還期限内に、毎決算期に均等額以上の償却をしなくてはならない。 社債が割引で発行されるのは、社債の利率が一般市場金利よりも低い場合、それによって利廻りを...
モノを買ったりサービスの提供を受けたとき、90日後とか120日後などの決められた期日に代金として現金を銀行振込みする、信用取引のもっとも基本的な方法。 手形発行に伴う経費(印紙税や手形管理費など)を削減するという意味から、大企業を中心に広がっています。 一方で手形のように金融機関で割り引いて...
すべての社員が、会社債権者に対し無制限に責任を負う無限責任社員のみからなる人的会社です。 別段の定めがない限り、すべての社員に会社を代表する権限があります。
振出人は売掛金などの債権を確実に回収するため、自己を受取人として為替手形を振り出すこともできる、振出人と受取人が同一人の手形です。自己受為替手形を振り出して名あて人の引き受けを得た場合は、手形上の債権が発生するので、受取手形勘定の借方に記入する。
営業活動から生じたキャッシュ・フロー。どの程度の資金を営業活動から得たかを知ることができます。 営業活動によるキャッシュ・フローには、 1.営業損益計算の対象になった取引に係るキャッシュ・フロー 2.営業活動に係る債権・債務から生じたキャッシュ・フロー 3.投資活動及び財務活動以外の取引...
個々の売掛金が、発生後何か月経過しているかという情報を表にしたもので、債権管理の資料とします。 たとえば顧客の支払条件が「月末締めの翌月末払い」であれば、売掛金年齢が2か月を超過することはあり得ないはずです。その場合にたとえば3か月超の年齢の売掛金があれば、不良債権発生の兆候とみなければなりま...
企業の支払余裕がどの程度あるかについて、債権者が主に分析するものです。 「自分が貸したお金がちゃんと返済されるか」 「掛売りした売上債権をちゃんと回収できそうか」 を主眼として考えます。 安全性を判断する、代表的な指標が流動比率です。
収入印紙って?私たちのまわりには、いろいろな文書が存在しますが、その中でも収入印紙を貼るように決められた文書があります。身近なもので「領収書」「契約書」「手形」(注)などです。 では、どうして収入印紙を貼るのでしょうか?契約書・領収書などを作成する場合には、その額面に応じた印紙税を納付する義務が生...
立替金とは、役員や従業員、あるいは下請けなど外部の取引先や関連会社などが負担すべき経費などを一時的に立て替える場合に使う勘定科目です。厳密にいえば、仮払金は使用目的や使用金額が未定のまま概算で出金するもの(例、出張旅費の仮払い)で、立替金はどっちもはっきりしての支出、というところが異なります。立...
貸倒れなどで実質的に資産の価額がゼロになったと考えられる場合でも、税務上や会計上、その資産が残っていることを忘れないようにするために付される名目的な価額のことです(1円にする場合が多いです)。 たとえば、売上債権が次の条件を満たして形式的に貸倒れになったと認められる場合には、備忘価額を差し引い...
継続的な取引関係などから生ずる不特定の債権を、将来の確定時において極度額の限度まで担保する物権をいう。抵当権と根抵当権は、異なる種類の担保です。「抵当権」は特定の借入に対する1回切りの担保であり、「根抵当権」は借入を特定せずに枠だけ(限度額)を設けておく担保というイメージです。
決算書を補足説明する書類。商法の規定に基づいて作成される。監査役が監査した後に本店に備え、株主らの閲覧要求に備えなければならない。計算書類規則によると、次の事項を附属明細書に記載することとなっている。資本金および準備金の増減、支配株主に対する債権・債務の明細、子会社に対する出資や債権の明細、取締...
遠方の取引先に、販売のため商品を発送した場合、その代金を早く回収する目的で取引先あての為替手形を振り出し、発送した商品の貨物代表証券を担保として銀行で割り引いてもらうことです。その手形は荷付為替手形または荷為替といいます。荷為替の金額は、売上代金の70〜80%とするのがふつうであり、売上代金との...