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収益費用対応の原則等について

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収益費用対応の原則等について

2006/05/18 19:16

pakum

おはつ

回答数:7

編集

収益費用対応の原則等についての質問です。試験研究費は将来の儲けを生み出す可能性がある費用ということで、将来の収益に対応させますが、もしその研究が失敗に終わった場合どういったかたちで費
用を計上するのでしょうか?当期費用として一括に処理するのでしょうか、それとも成功、失敗に関わらず試験研究費の償却期間である5年間で処理するのでしょうか?
 また、現在は発生主義原則に基づいて費用を認識するのが合理的と考えられているようですが、反意語である現金主義とのいわば「中間」の計上方法は存在しないのでしょうか?よろしくお願いします。

収益費用対応の原則等についての質問です。試験研究費は将来の儲けを生み出す可能性がある費用ということで、将来の収益に対応させますが、もしその研究が失敗に終わった場合どういったかたちで費
用を計上するのでしょうか?当期費用として一括に処理するのでしょうか、それとも成功、失敗に関わらず試験研究費の償却期間である5年間で処理するのでしょうか?
 また、現在は発生主義原則に基づいて費用を認識するのが合理的と考えられているようですが、反意語である現金主義とのいわば「中間」の計上方法は存在しないのでしょうか?よろしくお願いします。

この質問に回答
回答

Re: 収益費用対応の原則等について

2006/05/24 01:50

おけ

さらにすごい常連さん

編集

ええとですね、まず、「試験研究費」については、
数年前に登場した「研究開発費」でぜんぶカバー
されるので、今は使わない科目です。
というか、決まりごとなんざ無視するのが
わが社のモットーさ、ということでない限り、
使っちゃあいけません。

だから、試験研究費についての何年償却というのも、
すでに過去の話なんです。

ちなみに「研究開発費」は、発生時に全額を
費用計上(損金計上)します。

あ、カッコ内は税務上の言い回しです。
左側のカッコ外にあるのが簿記会計上の言い回し
となりまして、互いに異なります。
しかも、言い回しだけでなく、守備範囲も若干異なります。
ただ、だいたいは重なります。


で、発生主義と現金主義ですが、
何となくお分かりになっていらっしゃる理解で
大丈夫かと思います。

つまり、現金主義は、
現金が動いたときに収益(益金)と費用(損金)とを
把握するものです。

他方、発生主義は、お金の移動と切り離して、
物を売った(が入金は掛売りで後日としてやった)、
営業権を買った(がお金はだいぶ前に支払済みで
ようやく手に入れた)
などといったときに、収益(益金)と費用(損金)とを
満額把握するものです。


これを踏まえて、疑問にお感じの
「決算が来たら」を考えると、
現金主義の場合は、現金が動く前に決算が来ても
何もしないで放置します。
(だからこそ、現金主義になるのです。)

発生主義の場合は、決算が来る前に売った・買ったを
やっているなら、決算前であってもきっちり、
収益(益金)や費用(損金)を計上させます。

未収・未払については、「売掛金」や「未収入金」
「買掛金」「未払金」などの科目で、
将来現金収入があるよ・将来現金支出があるよと
予告することになります。

前払・前受については「前渡金」「前払費用」や
「前受金」などの科目で、
既に現金支出・現金収入があるよ・
将来収益(益金)や費用(損金)を計上するよと
予告することになります。


で、この中間に位置する制度ですが、歴史的に見て、
現金主義から発生主義へ移行する途中で、
「半発生主義」というのが登場しています。

これは、現金主義+将来の現金収入・現金支出は
収益・費用にというものでして、発生主義との違いは、
前受け・前払いの現金収入・現金支出は
「前受金」「前渡金」を使わずに
現金収入・現金支出があったときに収益・費用を
計上するものです。
ただ、現在では使われていません。


ちなみに「実現主義」は発生主義の修正版でして、
発生主義から収益(益金)のみを
ちょいと手入れしたものです。

だから、イメージとしてはこれも中間に位置しますが、
厳密には発生主義の仲間となります。


こんな感じで〜す。

ええとですね、まず、「試験研究費」については、
数年前に登場した「研究開発費」でぜんぶカバー
されるので、今は使わない科目です。
というか、決まりごとなんざ無視するのが
わが社のモットーさ、ということでない限り、
使っちゃあいけません。

だから、試験研究費についての何年償却というのも、
すでに過去の話なんです。

ちなみに「研究開発費」は、発生時に全額を
費用計上(損金計上)します。

あ、カッコ内は税務上の言い回しです。
左側のカッコ外にあるのが簿記会計上の言い回し
となりまして、互いに異なります。
しかも、言い回しだけでなく、守備範囲も若干異なります。
ただ、だいたいは重なります。


で、発生主義現金主義ですが、
何となくお分かりになっていらっしゃる理解で
大丈夫かと思います。

つまり、現金主義は、
現金が動いたときに収益(益金)と費用(損金)とを
把握するものです。

他方、発生主義は、お金の移動と切り離して、
物を売った(が入金は掛売りで後日としてやった)、
営業権を買った(がお金はだいぶ前に支払済みで
ようやく手に入れた)
などといったときに、収益(益金)と費用(損金)とを
満額把握するものです。


これを踏まえて、疑問にお感じの
決算が来たら」を考えると、
現金主義の場合は、現金が動く前に決算が来ても
何もしないで放置します。
(だからこそ、現金主義になるのです。)

発生主義の場合は、決算が来る前に売った・買ったを
やっているなら、決算前であってもきっちり、
収益(益金)や費用(損金)を計上させます。

未収・未払については、「売掛金」や「未収入金
「買掛金」「未払金」などの科目で、
将来現金収入があるよ・将来現金支出があるよと
予告することになります。

前払・前受については「前渡金」「前払費用」や
前受金」などの科目で、
既に現金支出・現金収入があるよ・
将来収益(益金)や費用(損金)を計上するよと
予告することになります。


で、この中間に位置する制度ですが、歴史的に見て、
現金主義から発生主義へ移行する途中で、
「半発生主義」というのが登場しています。

これは、現金主義+将来の現金収入・現金支出は
収益・費用にというものでして、発生主義との違いは、
前受け・前払いの現金収入・現金支出は
「前受金」「前渡金」を使わずに
現金収入・現金支出があったときに収益・費用を
計上するものです。
ただ、現在では使われていません。


ちなみに「実現主義」は発生主義の修正版でして、
発生主義から収益(益金)のみを
ちょいと手入れしたものです。

だから、イメージとしてはこれも中間に位置しますが、
厳密には発生主義の仲間となります。


こんな感じで〜す。

返信

回答一覧
表示:
No. タイトル 投稿者 投稿日時
0 pakum 2006/05/18 19:16
1 PTA 2006/05/19 07:43
2 pakum 2006/05/19 17:03
3 伊藤英明 2006/05/19 17:58
4 pakum 2006/05/22 17:28
5
Re: 収益費用対応の原則等について
おけ 2006/05/24 01:50
6 伊藤英明 2006/05/24 10:35
7 pakum 2006/05/25 10:52