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横入りすみません。少し補足させてください。
独占禁止法はあくまでも「不当な廉価」を禁じているのであって、
原価割れだから即違法、とはなりません。
複数の商品を扱っている企業であれば、
特定商品について多少の原価割れの価格で市場へ送り出すことは、
経営戦略としてあり得ますし、実際にあります。
他の商品の利益で埋め合わせればいいのですから、
企業戦略として基本的には間違っていない、ということで、
その意図が、ライバル会社に痛烈なダメージを与えて
競争阻害・市場独占による将来の高値安定を狙っている
(そのために消費者に不利益を与える)
と判断されない限り、独占禁止法上の問題はありません。
となると、自由に販売価格を決められる原則が息を吹き返しますから、
法律上の問題は特に無くなります。
「1円でも上乗せしなければ」は、明らかに言いすぎなのです。
もうひとつ思い出して欲しいのは、
原価は正確に算定出来ない、という点です。
なぜなら、間接費の配賦は、どんなに正確におこなおうとしても、
100%正確な算定基準がそもそもあり得ない以上、
同じく100%正確な配賦はどだい無理だから。
正確に算定出来るのでしたら「1円」の上乗せも意味を持ちますが、
そうではないのですから、
1個あたりの商品原価の大きさにもよりますが、
「1円」ごときの上乗せはまず意味を持ちません。
若干異なる原価算定方法を採用して計算すれば、
「1円」上乗せしたつもりの販売価格があっという間に原価割れ、
ということが十分にあり得るからです。
「1円でも上乗せしなければ」は、
標語としてはいいかと思いますが、
販売価格決定の会議などの場面で言われていたのであれば
多分に不正確な発言であり、
経営戦略の足を引っ張る不正確な発言ですから、
会議で結論をミスリードさせてしまったなど、
場合によっては懲戒処分モノです。
横入りすみません。少し補足させてください。
独占禁止法はあくまでも「不当な廉価」を禁じているのであって、
原価割れだから即違法、とはなりません。
複数の商品を扱っている企業であれば、
特定商品について多少の原価割れの価格で市場へ送り出すことは、
経営戦略としてあり得ますし、実際にあります。
他の商品の利益で埋め合わせればいいのですから、
企業戦略として基本的には間違っていない、ということで、
その意図が、ライバル会社に痛烈なダメージを与えて
競争阻害・市場独占による将来の高値安定を狙っている
(そのために消費者に不利益を与える)
と判断されない限り、独占禁止法上の問題はありません。
となると、自由に販売価格を決められる原則が息を吹き返しますから、
法律上の問題は特に無くなります。
「1円でも上乗せしなければ」は、明らかに言いすぎなのです。
もうひとつ思い出して欲しいのは、
原価は正確に算定出来ない、という点です。
なぜなら、間接費の配賦は、どんなに正確におこなおうとしても、
100%正確な算定基準がそもそもあり得ない以上、
同じく100%正確な配賦はどだい無理だから。
正確に算定出来るのでしたら「1円」の上乗せも意味を持ちますが、
そうではないのですから、
1個あたりの商品原価の大きさにもよりますが、
「1円」ごときの上乗せはまず意味を持ちません。
若干異なる原価算定方法を採用して計算すれば、
「1円」上乗せしたつもりの販売価格があっという間に原価割れ、
ということが十分にあり得るからです。
「1円でも上乗せしなければ」は、
標語としてはいいかと思いますが、
販売価格決定の会議などの場面で言われていたのであれば
多分に不正確な発言であり、
経営戦略の足を引っ張る不正確な発言ですから、
会議で結論をミスリードさせてしまったなど、
場合によっては懲戒処分モノです。
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