Re: 社用車について
2008/08/01 17:10
企業が車をリースするメリットとして、一般的にあげられるのは、次のような点です。
1:税・保険の手続き、支払いの代行
2:車検・整備、事故処理時の面倒な手配を代行、
3:経理業務の大幅削減、経営・税務面のメリット大(資産計上の必要がない。リース料は「必要経費」扱いできるなど)
購買(ローン)とリースの5年間の資金流出は、例示の計算では、リースが90万円強も大きい。
自動車税、故障修理に要する経費を、購買には含めてないようですから、それを見込み、購買とリースの資金流出がどの程度縮まるかを計算する必要があるでしょう。これまで自動車を保有されたようですからその実績を利用できますね。
なお、減価償却費は、比較計算上はローン、リース料に車本体価額として含まれますので、特に考慮する必要はないと考えます。
そのうえで、比較した場合、90万円程度の両者の差がどの程度に縮まるのかで、判断されるべきと考えます。
その際、一考すべきは、上記のメリットをどう考えるかです。
まず、車検・故障修理サービス、任意保険会社の事故処理などは、近年サービスの向上が著しく、リース会社に頼まずとも自前でも大変簡単となっています。代行車、廃車、事故処理など、電話一本で業者がやってくれ、リースのメリットは減少しています。
次に、経理面のメリットに関しては、経理を仕事としている者としては、リース会社のあげるメリットは、理解に苦しむ、とるに足りないものと考えます。
(日々の資金繰りが苦しく、一括購買資金の捻出が苦しい会社としては、リースによるしか車を利用する手段はありませんので、そのような会社にとっては経理的には大変なメリットですが・・・)
おたずねの場合の選択の決めては、やはり6365さんがおっしゃるように、キャッシュフローの面でしょう。
ただし、マンパワーを営業など真に稼ぐ面に投入しており、1台の車の事務費・間接費も一切節減する意気込みを持つ会社であれば、リース会社のうたい文句を信頼してもよろしいかとおもいます。
以上ご参考に、車のリースについての個人的な経験からの考えを書きました。(リース会社にウラミをもつものではありません。)