不渡手形勘定は、受取手形が不渡りとなったときに計上する勘定です。
つまり本件では本来既に不渡手形が計上されていなければなりません。
不渡手形/受取手形

現下の焦点は、この不渡手形債権をいかにして回収すべきかと言う問題です。即ち現金か、売掛債権か。
現金/不渡手形
売掛金/不渡手形
そしてそれは、諸々の事情を総合的に勘案して当事者のみが主観的に決めるべきである事を、先に明らかにされました。

従って選択肢として「不渡手形か売掛金か」と言う疑問は成り立ちません。

議論の中で不渡手形勘定が問題にならなかったのは、いずれの説を採ってもこの科目が速やかに貸借平均してしまうからです。