そうですね〜。
シロウトなりにちょこっと入門書を読みながら帳簿つけをしています、という人には、現金預金出納帳(現金と普通預金がいっしょになっているモノ)を一生懸命つけている人がいます。

わたくしも最初そういうことをしたことがあります。
だって、現金と預金は同じものだと簿記の本に書いてあるんだも〜ん。


(1)記帳が簡単
現金と預金を、正確にいうと、現金は管理している口数ごとに、預金は口座ごとに入出金を帳簿をつけるのがベストです。
なぜならば、そのほうが実際残高と帳簿残高を合わせるのがはるかに簡単だからです。

人間は間違いをします。
どこで間違えたのか、簡単に間違いを探せるのが個別に帳簿をつけている場合の大きな利点です。

現金預金出納帳でも、現金残高と預金残高を合計すれば、一致している(あっている)のか間違っているのかがわかります。
しかし、いちいちその時点の現金と預金を合計しなくてはならず、非常にめんどくさいです。


(2)銀行の証明書と一致していることが明瞭。
また、預金については、銀行から残高証明が発行されます。
その残高証明の金額と帳簿残高は必ず一致しなくてはなりません。

残高証明書は口座ごとです。
ゆえに、会社の帳簿も口座ごとに個別に記帳し、常に預金通帳と一致していることを確認するべきです。
現金預金出納帳では、本当に一致しているのかどうか証明できません。

(3)常識的なルールである
簿記会計の世界にも、ある程度の常識というものがあります。
どこの会社でも、現金と預金は別々の帳簿で管理しています。
いっしょにしている会社というのはまずありません。
簿記の本にも、「現金出納帳」のつけかたというのが載っています。
預金は絶対にいっしょにはしません。
簿記会計の教科書には、現金は現金だけで出納帳をつけるように載っていますから、それを見せてあげるのもよいかもしれません。